どうなる,日本の科学技術2009年11月24日 23時16分02秒

現在,「事業仕分け」での予算大幅削減に対し,科学技術の推進の存亡をかけて,研究者たちが積極的に動いています.
日本の科学技術はこれからどうなっていくのでしょうか?政権交代前に書かれた本ですが,先日ご紹介しました迫るアジア どうする日本の研究者―理系白書〈3〉 (講談社文庫)によく描かれていると思います.特に
  • 3章:人材を生かさない日本
  • 4章:進む道を見失った日本の戦略
  • 5章:日本は反撃できるのか
あたりをよくお読みになれば,科学技術が日本を支えてきた事,これから支えようとしている若手研究者が苦境に立たされている事がよく分かります.この状況を理解すれば,「ポスドク支援は生活保護」などとあまりに無知な発言はなされなかったでしょう.
この本,1章はiPS細胞,2章は日本を追いかけるアジア諸国の話です.6章は日本のものづくりが書かれています.5章,6章を読むと光が見えてきますが,5章の「地球シミュレータ」の流れから現れる「次世代計算機」に対して予算が大幅縮減されるという決定をして大混乱に陥っている現状では,光を見失いそうな気もします.
いずれにせよ上記の本,大変いい本です.読む事を強くお勧めします.

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