13日の事業仕分けの結果 ― 2009年11月14日 09時48分40秒
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さて,11月13日の「事業仕分け」ですが,文教関連の予算が大幅に削られています.これでは日本の科学技術が非常に危ういです.
評決結果です.
今回は,各々の項目に対するリンクを貼りました.この事業が重要かどうか,ご覧いただければある程度は分かるのではと思います.
さて,11月13日の「事業仕分け」ですが,文教関連の予算が大幅に削られています.これでは日本の科学技術が非常に危ういです.
評決結果です.
今回は,各々の項目に対するリンクを貼りました.この事業が重要かどうか,ご覧いただければある程度は分かるのではと思います.
- 次世代スーパーコンピューティング技術の推進:来年度の予算計上の見送りに限りなく近い縮減
- 大型放射光施設(SPring-8):1/3から1/2程度予算縮減
- 植物科学研究事業,バイオリソース事業:1/3程度予算縮減
- 深海地球ドリリング計画推進:予算要求の1割から2割縮減
- 地球内部ダイナミクス研究:少なくとも来年度の予算の計上は見送り又は予算要求の半額縮減
- 科学技術振興調整費[予算]:予算は整理して縮減
- 科学技術振興調整費[制度]:一元化も含めシンプル化
- 科学研究費補助金:予算要求の縮減
- 特別研究員事業:予算要求の縮減
- 世界トップレベル研究拠点 (WPI)プログラム:予算要求の縮減
- 学術国際交流事業:予算要求の縮減
- 知的クラスター創成事業,都市エリア産学官連携促進事業等:廃止
- 産学官連携戦略展開:廃止
- 地域イノベーション創出総合支援:廃止
- 理科支援員等配置事業:廃止
- 日本科学未来館:予算縮減
日本科学未来館 館長 毛利衛氏のコメント
事業仕分けで問題となるのは ― 2009年11月14日 10時36分01秒
「事業仕分け」でかなり予算削減とされています.
この仕分け作業に批判が出ているようです.
私が見ていて問題だと思うのは,
国が支えなければ実施できない巨額予算を要するプロジェクトに対し,その分野の専門家でない人が短時間で存廃を決定すること だと思います.行政刷新会議ワーキンググループ(WG) 評価者名簿(民間有識者)(案)というものを見てみます.文教関係は第3WGです.例えば予算の大幅縮減が決まった『次世代スーパーコンピューティング技術の推進』ですが,金田康正氏は大型計算機の専門家です.他の方は,自然科学の研究で大きな業績をなした方ですが,計算機の専門家でない方が数名いらっしゃいます.さらに,科学技術研究とどうつながりがあるのか私には分からない方がいらっしゃいます.こういう方々が1時間のやり取りで多数決により決定するのは,乱暴すぎるのではないでしょうか.
研究者の内部で賛否両論のある科学研究費補助金では,研究者が提案する研究課題について,大変時間をかけて審査をします.次年度からの研究費の申請をちょうど締め切ったところで,これから慎重に審査されます.流れはこちらにあります.特に,総額数億円となる特別推進研究の念入りさを見ていただければ,今回の事業仕分けがいかに乱暴な噺家が分かるかと思います.
この仕分け作業に批判が出ているようです.
私が見ていて問題だと思うのは,
国が支えなければ実施できない巨額予算を要するプロジェクトに対し,その分野の専門家でない人が短時間で存廃を決定すること だと思います.行政刷新会議ワーキンググループ(WG) 評価者名簿(民間有識者)(案)というものを見てみます.文教関係は第3WGです.例えば予算の大幅縮減が決まった『次世代スーパーコンピューティング技術の推進』ですが,金田康正氏は大型計算機の専門家です.他の方は,自然科学の研究で大きな業績をなした方ですが,計算機の専門家でない方が数名いらっしゃいます.さらに,科学技術研究とどうつながりがあるのか私には分からない方がいらっしゃいます.こういう方々が1時間のやり取りで多数決により決定するのは,乱暴すぎるのではないでしょうか.
研究者の内部で賛否両論のある科学研究費補助金では,研究者が提案する研究課題について,大変時間をかけて審査をします.次年度からの研究費の申請をちょうど締め切ったところで,これから慎重に審査されます.流れはこちらにあります.特に,総額数億円となる特別推進研究の念入りさを見ていただければ,今回の事業仕分けがいかに乱暴な噺家が分かるかと思います.
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