11月25日の事業仕分け2009年11月25日 21時57分03秒

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昨日はいろいろなメールに追われ,本日の事業仕分けのチェックを怠っておりました.文教関連で重要なものが並んでいました.
  • 国立大学運営費交付金:あり方・位置づけを見直す
  • 全国学力・体力テスト:大幅縮減
  • 義務教育費国庫負担金:制度見直し
さすがに研究者,教育者たちの反論が相次いだためか,大学の運営費については大幅削減はなかったようです.私は国立大学に居た事がありますが,私立大学と比べると事務員の働きぶりが楽そうに見えた事が何度もあります.私立大学が無茶な経営をせざるを得なくなってきているせいかも知れませんが,事務の効率化は必要でしょう.
学力テストについては,対象を絞り込むべきなのだそうです.保護者からすると,子どもたちの学力の経年変化を調べるよりも,「自分の子どもが通っている学校の教育が良いのかどうか」をまず知りたいのではないでしょうか.そうすると,一部の学校だけで行う事は意味がない事です.橋本大阪府知事がこの辺りの事に何か言い出すのではと思います.
義務教育費国庫負担金は結論がよく分かりません.教員の給与削減にはならないようです.ただ,教育予算はは給与だけではないのです.教材費など,他にもいろいろかかるのです.1年ちょっと前に中学校の理科の先生は大変というタイトルで,公立中学校の理科教育の実態を紹介しました.理科の設備備品費が生徒一人当たりの全国平均で年間約453円、消耗品費が年間約341円です.これでまともな理科教育が出来るのでしょうか.11月13日の事業仕分けで小学校への理科支援員配置が廃止になりました.「小学校の先生は文系(≒算数嫌い)が多い」という現状を,仕分け人はお分かりなのでしょうか.科学技術に対する関心の低い先生に教わっていては,科学に興味を持つ子どもたちの夢を潰してしまうのではないでしょうか.長い目で見れば,将来の研究者,技術者を失う事になります.
今回の仕分け,日本から(特に自然科学系の)研究者,技術者をいないようにするという点で一貫しているのかという感があります.

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