次世代スパコンの必要性2009年12月05日 17時40分20秒

東京大学情報基盤センターが,次世代スパコンの必要性について記者会見を行ったそうです.
TOP500という,半年に一度,決まった計算の処理能力ランキングを更新するサイトがあります.この「決まった計算」がスーパーコンピューターで実際に行う計算とどれだけ関係があるのかが議論の対象となっているので,あくまで参考となる値の一つと思うといいでしょう.
現在の世界一はアメリカのオークリッジ国立研究所にあるJaguer(ジャガー)と名付けられたシステムです.6コアのOpteron 2.6GHzという,一見そこら辺で売っているCPUを39027個使ったシステムです.これだけの数のCPUを効率よく動かすのは大変なのですが,実測値で1.759TFlops出ています.(理論ピークは2.331TFlops)
日本の最速は,地球シミュレータ2で31位です.1280個のCPUで122.4TFlopsですので,効率は非常にいいです.(が,システムは非常に高いです)
更新前の地球シミュレータは,2002年6月〜2004年6月まで5期も世界一でした.これでアメリカは「スプートニク以来のショック」と大慌てになったそうです.
次世代計算機は10TFlopsを目指すとの事ですが,地球シミュレータのように2年半も独走という訳にはいかないでしょう.

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