astrolink blog

事業仕分けで見直しに近い予算縮減をされたものの，政治判断により見直された次世代計算機のWebサイトに，こういうページが出来ていました．
行政刷新会議の仕分けに関して
主要な質問，それから次世代計算機を含めた科学技術に対する仕分けの在り方への反論等を整理しています．

次世代計算機についてはいくつ会見があり，大別すると

1. 現状のまま進めるべきである．
2. 進めるべきであるが，計画の見直しが必要である．（見直しは大幅なものも含める）
3. 開発は中止すべきである．

この中で，研究者，技術者の間では一番目と二番目の意見で論争になる事がしばしばです．開発段階で仕様が何度も変更になっているからという事が理由の一つです．当初はスカラー型，ベクトル型，特定計算向け部位（GRAPEやGPUの類）だったのがスカラー型とベクトル型になり，そして今はスカラー型だけになっているのです．
三番目の理由は科学技術の発展を知らない困った人の主張だと思いますが，残念ながら仕分け人にはこういう方がかなり紛れ込んでいたように思います．科学技術を知らない人が日本の進むべき道を決めるというのは，非常に危ういのではないでしょうか．また，無知を恥ずかしいと思わないのは，いかがなものでしょうか．