事業仕分けの開会式!?2010年04月23日 07時57分35秒

事業仕分けの『開会式』というものが行われるそうです.
情報はこちらにあります.昨夜の時点ではこの情報はなかった様な...
ますます事業仕分けは「パフォーマンス」である気がします.

事業仕分けラテ欄2010年04月23日 07時59分37秒

行政刷新会議のWebページに 事業仕分けラテ欄の本日分詳細と速報があります.結果を速く知りたい方はこちらを御覧下さい.

行政刷新会議ワーキンググループのリスト2010年04月23日 22時21分21秒

行政刷新会議ワーキンググループ(仕分け人)のリストが公開されています.
私が関心を持っているワーキンググループBに注目しました. 自然科学系の専門家というと,伊永隆史さん南淵明宏さん(『ブラックジャックによろしく』のモデルの凄腕心臓外科医),松井孝典さんの4人だけのように見えます.前回の仕分けに携わった金田康正さん,中村桂子さんがいらっしゃらないようです.また,報道で名前の挙がった黒田玲子さんが見当たりません.
松井孝典さんは次世代スパコンの縮減に賛成し,かなり批判を浴びたように思います.
自然科学系の専門家以上に多そうに見えるのが,経済学者やエコノミストです.短期的なリターンを求めるような方たちが,長期的展望(例えば30年)を持って進めなければならない日本の基礎科学研究の意義をきちんと理解した上で,推進するべきか縮減するべきかを判断するということも出来そうです.
昨日書きましたように,ちょっと独立行政法人のWebページを見れば,どういう研究をやっているかが分かります.また,日常の報道と照らし合わせれば,重点的に進めるべきかどうかもある程度分かるかと思います.当日配られる配布資料(リンク先は4月23日分)を短時間で眺めて,評価シートに評価を記載するだけではまずいでしょう.自分の仕事には,日本の将来がかかっているという責任の重大さを認識して,業務に携わるべきだと思います.
職場で事業仕分けが話題になった時,「彼らは無責任に発言しても許されるから気楽なもんだ」と,上司がぼやいていました.研究現場の実感としてはそんなものです.
事業仕分け第2弾が一区切りついたところで,事業仕分けの対象となった研究機関がどういう状況に陥ったか,いろいろな話が入ってきているので整理したいと思います.

4月26日の事業仕分けスケジュール2010年04月23日 22時34分53秒

4月26日の事業仕分けのスケジュールが公開されました.私が注目するのはワーキンググループBです.
日本学術振興会や科学技術振興機構の学術研究助成は分かりにくいと思いますので,基礎研究を取り上げます.
  • 理化学研究所
    • 新たな研究領域を開拓し科学技術に飛躍的進歩をもたらす先端的融合研究の推進
    • 国家的・社会的ニーズを踏まえた戦略的・重点的な研究開発の推進
    • 委託業務関係
  • 物質・材料研究機構
    • ナノテクノロジーを活用する新物質・新材料の創成のための研究の推進
    • 社会的ニーズに応える材料の高度化のための研究開発の推進
    • 研究成果の普及とその活用の促進、及び物質・材料研究の中核機関としての活動
  • 宇宙航空研究開発機構
    • 航空科学技術事業
    • 宇宙航空技術基盤の強化
    • JAXAi(広報施設)の運営
  • 新エネルギー・産業技術総合開発機構
    • 研究開発関連業務(ナショナルプロジェクト事業)
    • 鉱工業承継業務
主要な研究業務がびっしり並んでいる感があります.ここに日本原子力研究開発機構産業総合技術研究所海洋研究開発機構(地球シミュレータ)などが入ってくれば,ほぼ揃うのではと思います.
これらの研究には,文字通り政府から重点的に進めるべしとお墨付きをもらったものがいくつもあります.これを縮減するという事は,政府は科学技術政策を転換したという事になります.
JAXAiは東京駅から徒歩1分の丸の内オアゾにある広報センターです.私は一度行った事があり,広さの割には展示が目白押しで,非常に面白いところだと思いました.JAXAの宇宙関係の研究は相模原や筑波,種子島などで行っており,一般公開は相模原で年1回,筑波で年2回です.広報センターが東京にあるのは,国民が宇宙開発に触れる機会をもたらすので非常にいいと思うのですが,これも対象になってしまいました.
『委託業務』というのは,簡単に言えば「画期的なアイディアがあるけど,実際の確認作業は手も時間も足りない.そこで技術者集団に,確認に必要な作業をやってもらおう」というような事です.例えばスーパーコンピューターですと,画期的なシミュレーション方法のアイディアはあるけど,プログラムを作るのは大変.そういう時に,ソフトウェアを開発している会社に入札してもらい,開発を委託するというものです.そして短期間で出来上がったソフトウェアを研究機関が利用し,研究計画を予定通り遂行するというわけです.研究計画の達成期限が限られているような研究機関等では,しばしば用いられる方法です.もちろん,開発するものの規模が大きければ,人員が大勢必要になりますので,費用も巨額になります.
さて,これらの事業についてどういう判断が下されるでしょうか.1項目10〜20分で,誰もが納得のいく結論が出せるでしょうか.大いに注目するところです.