事業仕分け第2弾のWebページ2010年04月10日 09時07分29秒

これから情報が次々掲載されるのでしょう.
載せておきます.
事業仕分け(平成22年4~5月)
実際の作業は平成22年4月下旬から5月下旬です.つまり,あと2ヶ月近く,この件で振り回される人がいるという訳です.

4月12日から科学技術週間2010年04月10日 09時09分14秒

事業仕分けの一方で,が発明の日である4月18日を含む,4月12日から18日までを科学技術週間としております.Webページにも,全国での科学技術に関するイベント情報が載っています.
科学技術に対する文部科学省,および文部科学省の政務三役の考えはどうなのでしょう.中川副大臣記者会見録(平成22年3月3日)に研究開発法人に関する会見が載っています.

クライメイト・ゲート事件2010年04月10日 12時49分05秒

本業に忙殺されて,大変重要な話を見落としていました.
クライメイト・ゲート事件とも呼ばれる話です.昨年9月21日に,鳩山首相が国連で温室効果ガス大幅削減の話をしたと,以前に書きました.
『温室効果ガス』と呼ばれる二酸化炭素,メタン,代替フロン等の排出を規制しようというものです.地球ではこういうガスの排出が増え,それにより地球の平均気温が上がっているという警鐘は,例えばアル・ゴアの『不都合な真実』で語られていました.
さて,もしこの「温室効果ガス増加により気温が上昇している」という前提が間違っていたら,どうなのでしょうか.それがこのクライメイト・ゲート事件と呼ばれるものです.
イギリス,イーストアングリア大学 (UEA) の気象研究ユニット (Climate Research Unit) のサーバーがクラックされ,内部のメール,研究文書が流出しました.その中に,解釈に依っては地球温暖化研究の捏造を疑わせるようなものが存在するという事です.
ここでの研究は例えば,気候変動枠組条約締約国会議(COP15)でも引用される,非常に信頼性の高いものです.そこで,気候変動懐疑論者からは「温暖化の説は捏造」だと思われているのです.
現在のところ,メールをやり取りした主要人物のペンシルベニア州立大学 Michael Mann,イーストアングリア大学の所長 Phil Jonesに対する調査が一通りなされ,今のところはあからさまな捏造はなさそうという事です.現在も調査は続行しています.
文書流出の時のFoxニュース(字幕付き)です.
いずれにせよ,こういう話は鵜呑みにせず,客観的で慎重な判断が求められると思います.

独立行政法人,57の研究系を整理統合へ2010年04月10日 21時54分58秒

今日の毎日新聞の記事によると,57の研究開発系の独立行政法人のうち,重複する部門を整理・統合して国立研究開発法人」(仮称)にまとめるとの事.また,国家公務員OBの天下り先となっている管理部門を統合するという事です.
ここで挙げられた研究開発系の22法人は以下の通り.
  • 医薬基盤研究所
  • 海洋技術安全研究所
  • 科学技術振興機構 (JST)
  • 建築研究所
  • 国民生活センター
  • 国立科学博物館
  • 国立高等専門学校機構
  • 国立大学財務・経営センター
  • 国立美術館
  • 国立文化財機構
  • 酒類総合研究所
  • 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
  • 水産総合研究センター
  • 水産大学校
  • 製品評価技術基盤機構
  • 日本学術振興会 (JSPS)
  • 日本学生支援機構 (JASSO)
  • 日本原子力研究開発機構 (JAEA)
  • 日本スポーツ振興センター
  • 農業・食品産業技術総合研究機構
  • 理化学研究所 (RIKEN)
  • 労働政策研究・研修機構
研究機関が東京に事務所を置く理由の一つは「国会対策」です.聞くところによると,通常国会開会中は,東京の事務所スタッフは連日残業だとか.国会の運営次第で,詳細な資料を作成したり,連絡を取り合ったりする必要があるからだそうです.宇宙,原子力,エネルギー,情報通信等の研究機関は,最先端の研究を行うと同時に,国の戦略を検討するシンクタンクの役割をも担っていると考えられるのではないでしょうか.
もし閉鎖として,それぞれの機関の本部に部署を引っ越すと,国会開会中のやり取りが大変になるのではと思います.例えば理化学研究所は埼玉県の和光なのでまだしも,JAXAは調布,NEDOは川崎,JAEAは茨城県東海村です.

前回,事業仕分けを取り仕切ったシンクタンクの構想日本のWebページを見ましたが,日本の科学技術,教育政策をどうするのかという視点が欠けているように思います.事業仕分けのページにも「いかに予算を削ったか」という実績を誇っているだけの感があります.目先の損得だけで測れないものを,同じ物差しで測るのはいかがなものでしょうか.