イギリスの科学技術会議による報告書2010年04月15日 22時16分02秒

イギリスに関して,もう一つ面白い物がありました.
科学技術会議による報告書 「A Vision for UK Research」です.
主な提案事項は以下の通り.
  • 長期的には、政府は修士号/博士号の条件を再検討すべきである。一般に博士号の修学期間は4年間とし、最初の1~2年は、特別な技能も、広く応用可能な技能も習得できる修士課程とする可能性を考慮する。
  • 政府は、CSTが提出した英国の研究に関するビジョンを明確に示し、公共支出の引き締めが厳しい期間における継続的な投資を正当化しなくてはならない。
  • 政府は、研究の枠組みを整備しなくてはならない。研究への投資を実世界の利益へと反映させ、地球規模課題への対応に役立てなくてはならない。
海外の大学院では日本とは異なり,最初から修士で終えるコースと博士号(Ph.D)取得に至るコースが分かれていることが多いです.それを日本と同じようにしようというのが最初の話です.海外は日本の論文博士にあたる制度がありません.博士号取得は大学院に通い,論文を提出して公聴会で審査を受ける必要があります.
後の二つは政府の方針です.「基礎研究は長期的な投資である」という事が伝わってくる様な内容です.

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