日本初の商用メールマガジンの話(その4)2009年03月25日 23時16分23秒

昨日記した,1997年の出来事の話です.
神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗事件)という事件が発生しました.この容疑者は当時14歳の中学生でした.あまりに残虐な犯行であるが故に,一部の写真週刊誌は未成年ですがこの中学生の顔写真を掲載しました.
ところがインターネットでは,顔写真どころか本名も一部で流れており,それに気付いた人たちが騒ぎ始めました.当然,INTERNETWatch の編集部でもこの動きには気付いていました.この自体にどう対応するか.結論は,当時編集長の山下氏による『神戸小学生殺人事件に関する本誌の方針について』の通りです.この話題については報道しないとしました.(この方針に関して,読者から賛否両論があったようです)
この事件から約12年.インターネットは爆発的に普及しました.また,未成年者による凶悪犯行は増えている印象があります.犯行の度に匿名掲示板等で容疑者の顔写真や本名,その他のプライベートな情報が流れる状況です.上記の方針をよく読むと,IT系にしては遥か未来である現在の様子を,当時から予言していたように見えます.

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