マイケル・ファラデー 12008年02月10日 19時05分35秒

クリスマスレクチャーを始めたマイケル・ファラデー (Michael Farady)は,19世紀で最も偉大な物理学者として名が挙げられます.
電磁気学の法則に名を残していますが,意外な事があります.現在の社会で特に自然科学系の研究者は,大学院に通って博士号を取得する(課程博士)か,論文を提出して審査を受けて博士号を取得する(論文博士)かという方法で,博士の学位を取得しています.
このために,学位工場と呼ばれる海外の無認可校で発行されたものを学位と称して,大学の職を得たり教授に昇格したりする例が,日本でようやく問題になってきました.この話は根が深いので,ここでは扱いません.
ファラデーもそんな経歴をたどっているのかということですが,実は家庭の事情により学校に通ったのは12才までです.13才から製本業で働いています.当時は産業革命のまっただ中とはいえ,今ほど自動的に製本が出来るわけではなく,重要な専門業でした.しかし,そんな別の専門業からなぜ世紀を代表する物理学者になったのか.それは次に続きます.