エイリアン展2008年05月09日 19時42分09秒

日本科学未来館で開催されているエイリアン展に行ってきました.
後援者にUK-JAPAN2008が含まれている事もあり,イギリスで考察された事ももちろん展示にありました.

エイリアンと言うと,どのようなものを想像しますか?映画のエイリアン,プレデター,はたまた Men In Black に出てくるようなものでしょうか.今回の展示で知った事ですが,その当時の世の中から異端とされた人々もエイリアンに分類されたようです.分かりやすい例ですと,中世ヨーロッパの魔女狩りもエイリアンをやっつけるという意味合いがあった様です.近代でも政治的に相容れない人々を社会的にエイリアン扱いした事例がありました.
そういえば,入国審査の窓口で『外国人』に Alien という札を明示している国があります.あれは問題ないのでしょうか.

次に,地球外生命体はどのような形態をしているのでしょうか.地球上でも高温,高圧,あるいは強酸性,低温などの過酷な環境でも生き延びる微生物は存在します.また,深海魚は大陸棚の生物とは体格が全く異なります.地球上でも差異は非常に大きいわけですから,実際に地球外生命体に出会ったら,その特異さに驚くかもしれません.科学者が考えた,生命体が存在する惑星の話も,かなり特異なものを考えていました.
最後にパイオニア10, 11号,ボイジャー1, 2号,それからアレシボ天文台から宇宙に送ったメッセージを掲げていました.地球外の知的生命体とコンタクトを取ろうという,地球人の試みを示していました.
今までの知識を整理することができ,また思わぬ新発見もあって面白い企画だと思いました.入り口付近はSFや映画,迷信の話が続きましたが,全体としては科学的見地から真っ当に取り扱ったいい展示です.ミステリーサークルを例として挙げたのは,イギリスならではのご愛嬌.でも欲をいえば,せっかくイギリスもかかわる企画なので,ストーンヘンジも触れた方が良かった様に思います.それから,500万人以上が参加したSETI@home についても挙げた方が良かったのではと思いました.