事業仕分けで潰された研究所2011年01月18日 07時33分43秒

昨日で阪神淡路大震災発生から16年.震災で亡くなった方のご冥福をお祈りします.
日本は地震国ですから,地震に対する備えをしておく必要が十分にあります.昨年4月の事業仕分け第2弾でJAXAiが廃止という決断を下されたことはよく知られていますが,同じ日に日本原子力研究開発機構(JAEA)システム計算科学センターが廃止(東京からの移転)という決断を下されたという話をご存知の方は少ないのではないでしょうか.文部科学省が昨年11月に公開した政策評価調書 (PDF)でも,「廃止,移転」と明記されています.移転は確定でしょう.
このセンターで,原子力耐震計算科学研究のワークショップが開催されます.産官学共同で,原発の耐震安全評価等を行うという,地震国かつエネルギーの主要部分を原子力に頼る日本では重要な話です.JAXAiの最終日イベントとは異なり専門家向けなので一般の方の参加は難しいでしょう.
この研究の解説はここにあります.昨年の事業仕分けは仕分け人が研究の重要性,そして産官学連携の重要性を全く理解していなかったことが一番の問題ではないかと,私は思います.

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