新聞配達の給料が安すぎる!2010年09月01日 21時28分10秒

自宅で取っている新聞の折り込みで,配達員募集のチラシがありました.
全国紙に準ずるブロック紙の話です.
朝夕の配達で,朝刊は朝3時から勤務開始です.メチャクチャな早起きです.夕刊は夕方です.
朝刊と夕刊を両方を受け持って,月の収入は9万円です.

いくらなんでも安すぎやしませんか?住み込みという訳ではないので,これで生活をするのはかなり無理でしょう.(自宅は南関東なので,物価,家賃はそれなりにします)
配達員だけでなく,販売店も契約件数の減少で大変らしいです.

新聞は「格差社会」に関する記事をしばしば載せますが,自分たちを取り巻くところの格差には見て見ぬ振りのように思います.

「はやぶさ」カプセル等の展示協力機関の公募2010年09月01日 21時31分21秒

相模原,筑波,大手町,お台場,そして宮城県で展示をする「はやぶさ」について,さらなる展示協力機関を募集する事になりました.
小惑星探査機「はやぶさ」カプセル等の展示協力機関の公募について

条件があります.

貸与対象団体:国内の公益団体(科学館、博物館、地方公共団体など)で、宇宙活動の理解増進を目的に広く一般向けの活動や展示企画を行っている団体。
※展示は公益目的に限るものとし、営利目的の展示は対象外とさせていただきます。

「高い入場料を取って見せようという団体にはお貸ししませんよ」という事です.全国の博物館や科学館,公共天文台が名乗りを上げるのがいいのではと思います.
そういえば関西で展示されていません.天文関係で熱心な大阪市立科学館あたりが真っ先に名乗りを上げそうな気がします.
募集期間は今月いっぱい.2010年11月中旬〜2012年3月の期間内において展示が団体,法人を対象としています.

西日本初の「はやぶさ」展示2010年09月02日 19時45分48秒

昨日のエントリーで「関西で展示されていない」事を書いたら,今日のJAXAのリリースで大阪での展示情報がでました.
  • 日時:9月17日(金)〜21日(火)10時〜20時(最終日のみ17時まで)
  • 場所:近鉄百貨店 阿倍野店9階アート館
  • 展示物:(期間中全て公開)インスツルメントモジュール、搭載電子機器部、パラシュート、エンジニアリングモデル
  • 主催:大阪市立科学館、大阪科学振興協会、近鉄百貨店
  • 協賛:NEC
  • 協力:宇宙航空研究開発機構(JAXA)、和歌山大学宇宙教育研究所、小天体探査フォーラム
  • その他:観覧無料(各日とも、当日午前8時より整理券を配布します)
私の読み通り,大阪市立科学館主催です.
詳細はこちらを御覧下さい.

JAXAi 廃止決定2010年09月04日 21時22分05秒

毎日新聞の報道によると,JAXAiの廃止が決定したそうです.来年度の概算要求から運営費が外れました.
年内に丸ノ内から引き払うとの事.さらに代替施設もなし.いくら何でもひどいのではないでしょうか.

日本人がまだまだ捨てたものではないというのは,文科省への意見の大半が廃止反対だったという事でしょう.

事業仕分け結果・国民から寄せられた意見と今後の取組方針について2010年09月04日 23時26分25秒

文部科学省のWebページに9月3日付で,
事業仕分け結果・国民から寄せられた意見と今後の取組方針について
が掲載されておりました.
事業仕分け第2弾の後,5月26日から6月15日までの間,国民に対して募集した意見を集約したもののようです.

JAXAiの件は先ほどのエントリーに書いた通りです.他のところも興味深い意見が並んでいます.深刻に憂える人が意見を出したのでしょうか.ちょっと抜粋します.「抜粋の仕方が怪しい」と思われる方は上記ページの原文を御覧下さい.
  • 美術館,文化財機構:「文化は国及び国民の宝であ り、国としても十分な支援が必要」という意見がほとんど.
  • 国立科学博物館のYS-11:賛成,反対いずれにせよ大事に保存,所蔵せよという感じです.
  • 美術館,博物館内店舗:事業仕分け結果に賛成する意見は無し.
  • 理化学研究所:事業仕分け結果に反対する意見は概ね7割.
  • 物質・材料研究機構:事業仕分け結果(他所と統合すべし)に反対する意見は概ね7割.
  • 日本学術振興会(科学研究費補助金):事業仕分けの結果に反対する意見は概ね7割.
  • 科学技術振興機構(電子情報等):事業仕分け結果に反対する意見は概ね8割.
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空科学技術,宇宙航空技術基盤:事業仕分け結果に賛成する意見はごく少数(しかも「絶対必要な事業である」というコメント).事業仕分け結果に反対する意見がほぼ全て
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)のJAXAi:事業仕分け結果に賛成する意見はごく少数事業仕分け結果に反対する意見がほぼ全て
  • 国立大学財務・経営センター:事業仕分け結果に賛成する意見はごく少数事業仕分け結果に反対する意見がほぼ全て
  • 大学入試センター:事業仕分け結果に反対する意見は概ね6割
  • 物質・材料研究開発機構等の東京オフィス:事業仕分け結果に賛成する意見は概ね5割
  • 日本原子力研究開発機構の上野オフィス:事業仕分け結果に反対する意見は概ね8割
  • 日本学生支援機構(国際交流会館等留学生宿舎):事業仕分け結果に反対する意見は概ね9割
いやはや,事業仕分けに反対する意見が続々と出ています.
以下,若干私見です.
美術館,博物館などは(仕分け人よりも)文化に理解のある方が意見を寄せたようです.
研究所の統合は「研究は切磋琢磨する相手が居る事,多様性のある事が重要」というのが私の理解なので,反対です.
科学技術振興機構の文献情報,求人情報は研究者にとって大変重要です.文献情報は民間でも行っていますが,誰でも(一般の国民でも)無料で入手できるサービスは大変重要です.たとえば益川敏英さんはどういう研究課題で研究費を受けているのかという事が誰でも見られます.
JAXAは言うまでもないので省略.国立大学財務・経営センターは,地方大学にとっては重要なものになるでしょう.大きな都市部の大学(特に東大)が益々栄え,地方の大学は寂れてしまいます.
東京の事務所については全般的に「東京に集まる事の意義」を強調した意見が見られます.いくらインターネットの普及率が高いとはいえ,直接会わないとやり取りできない機密情報があります.例えば原子力に関する詳細な情報をインターネットで流す事は,国防上非常に危ういのではないでしょうか.また,数十人から数百人が利用できる会議場は,研究者対象あるいは一般市民向けのシンポジウム会場としても大変重要なものです.東京に集中するのは「東京は全国各地からの交通の便がよく,また東京に研究者が多いため,全体として開催に必要な交通費が一番かからないから」という事も大きいでしょう.