「次世代スパコンについて知る集い」(第二回)2010年02月27日 00時23分26秒

事業仕分け第2弾に向けて,次世代スパコンに関する広報活動が熱心なようです.
仕分け人の選択方法に疑問があります.どうして議員も含めて「科学技術に関するど素人」を集めてくるのでしょうか.これが日本の平均的な科学技術に対する認識だとすると,非常に危うい気がします.
それはともかくとして,以下転載です.
関係各位

「次世代スパコンについて知る集い」(第二回)のご案内

 理化学研究所では、次世代スパコンについて興味や関心を
お持ちの学生や研究者をはじめとする一般の方を対象とした
「次世代スパコンについて知る集い」を開催することといたしました。
第二回は下記のとおり仙台で開催します。
 「知る集い」では、次世代スパコンについての理解を深めていた
だけるよう、次世代スパコンの開発の意義やシステム構成などに
ついて分かり易く説明するとともに、次世代スパコンの利用によって
大きく拓ける可能性について、事例を交えて紹介する予定です。
また、実寸大の計算機システム筐体(試作機)の写真や開発中
の計算機システムボードの試作品の実物等を展示する予定です。
 スパコンってよく分からないけど何か可能性をひめている感じが
する、などスパコンに興味・関心がある方々の参加をお待ちして
おります。この機会に、疑問に感じていることなどを直接聞いて
みるのはいかがでしょうか。奮ってご参加下さい。

                記

(1)開催日時
2010年3月2日(火) 13:30-16:00(受付13:00〜)

(2)開催場所
東北大学 片平キャンパス 多元物質科学研究所 
材料・物性総合研究棟1号館1F 大会議室
(宮城県仙台市青葉区片平2-1-1)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/public/index.php?content_id=33

(3)定員 60名程度(先着順)

(4)参加費 無料

(5)参加申込
参加ご希望の方は、2月28日(日)17:00までに
nsc-meeting@riken.jp(またはFAX03-3216-1883)へ
氏名(ふりがなを付けて下さい)、所属、連絡先をご登録下さい。
メール(またはFAX)の件名は、「【参加希望】次世代スパコンに
ついて知る集い」として下さい。
参加をご登録された方には、追って事務局よりメール(FAX申込
の方へはFAX)にてご連絡いたします。
返信メール(またはFAX)をプリントアウトして当日お持ち下さい
(FAX申込の方でFAXにて回答を受信できない状況にある方
には、電話にてご連絡いたしますので、その旨ご記載ください)。
申込者多数の場合は、定員になり次第、受付を締め切らせて
いただきます。

(6)プログラム
13:30〜13:40 主催者挨拶
 平尾 公彦
 理化学研究所 計算科学研究機構設立準備室長
 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 副本部長
13:40〜13:50 次世代スパコン開発の意義
 渡辺  貞  
 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部
 プロジェクトリーダー兼副本部長
13:50〜14:15 世界最高性能を目指すシステム開発
 横川 三津夫 
 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部
 開発グループディレクター
14:15〜14:40 次世代スパコンが切り拓く可能性
         〜地震と津波の高精度予測・災害軽減〜
 古村 孝志   
 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター教授
 東京大学地震研究所教授 
14:40〜14:50 休憩
14:50〜15:15 次世代スパコンが切り拓く可能性
         〜航空機開発とスーパーコンピュータ〜
 中橋 和博   
 東北大学大学院工学研究科教授
15:15〜15:30 次世代スパコンが切り拓く可能性
         〜新しい全球気候モデルから期待されること〜
 富田 浩文   
 海洋研究開発機構地球環境変動領域主任研究員
15:30〜16:00  質疑および意見交換 
16:00         閉会

皆様の幅広いご参加をお待ちしています。
講演概要等詳細は別添チラシをご覧下さい。

※このメールは適宜関係者に転送していただいて構いません。
※ご案内が重複して届いた場合はご容赦下さい。

*************************************************
「次世代スパコンについて知る集い」事務局
TEL:048-467-9267(理研次世代スパコン開発実施本部内)
FAX: 03-3216-1883
nsc-meeting@riken.jp
*************************************************

津波に注意2010年02月28日 11時36分12秒

2月27日15時34分,チリを震源とするM8.8の巨大地震が発生しました.
地球の裏側の事なので日本に影響がないと思ってはいけません.
1960年のM9.5の地震では,津波が日本を襲いました.
今回も,所によっては波高数メートルの津波がやってくると予想されております.気象庁の津波警報などを注視し,対策を怠らないようにして下さい.
ところで,なぜ津波が恐ろしいのでしょうか.波高10cmの津波は怖くないと思う方がいらっしゃるかもしれませんが,それは大きな誤りです.海辺で地震のない時に陸に押し寄せる波と,津波とでは,波長が大きく異なります.分かりやすく言えば,津波は高さ数十cm〜数m,あるいはそれ以上海面が競り上がったところが数km〜数十kmにわたって続きます.この競り上がりが陸にやってきます.普通の波とは異なり,次から次へと水が陸にやってくるのです.そして,恐ろしいのは津波が海に引く時です.海に引く時,大量の水とともに陸にあるものをごっそりと引き込んでしまいます.このため,高さ10cmの津波と言えども恐ろしい訳です.
高さ10cmでも幅1m,長さ1kmの波が押し寄せたら,どれだけの水がやってくる事になるでしょうか.答えは約100トンです.この水の引き上げを考えれば,ひとたまりもなく巻き込まれる事がわかるでしょう.
くれぐれもお気をつけ下さい.

津波が終息してきた2010年02月28日 22時22分50秒

チリで起きた地震の津波が終息してきて,目立った被害もなさそうで安心しました.
とはいえ,地球の裏側のような所で起きた地震で,波高1.2mの津波が押し寄せた地域もあるので,遠方の災害が発端とはいえあらためて恐ろしさを感じます.「地球が丸い」ために,太平洋で一度広がった波が,また徐々に集まってくる事が理由です.
50年前には今回よりも大きい(史上最大の)地震が発生し,その津波で日本にも大きな被害が及びました.今回はその教訓が生かされ,十分な避難措置がとられました.
テレビでの映像を見ると,波高10cm, 20cm でも普段の波や台風の高波とは違い,「いつまでたっても引かないで,水が徐々に内陸部まで入ってくる」という事が分かりました.この水が海に引き上げる時,陸にあるものを巻き込んでいくのです.前に書きましたが,波高が低いからといって,軽視してはいけない訳です.