iPS Trend2009年02月10日 22時35分27秒

iPS 細胞は様々な種類の細胞に変化する能力を持つ細胞です.2007年にヒトのiPS細胞を作製する事が日米でほぼ同時になされ,大きな反響がありました.
研究は実用化に向けて,着実に進んでいます.日本も今回ばかりは外国に遅れを取ってなるものかと,ほとんど国策で推進している状況です.企業ではなく大学の研究者が研究を進めると,その成果は独占される事なく広く用いられる様になるので,大変望ましいと思います.
研究の最前線を伝えるサイトがiPSTrendです.「iPS 細胞って何?」という方から,研究に参画したい方,特許を生かしたい方,ニュースをチェックしたい方など,様々な方に有用なサイトです.実験をするための講習会情報もありますので,若手研究者にも役立つ事でしょう.ただし,生命倫理に関する情報を読んでルールを守らないと,SF小説のマッドサイエンティストになってしまうので,ご注意を.

世界中で宇宙を観ようよ100時間2009年02月14日 13時18分36秒

世界天文年2009の一環として,世界中で宇宙を観ようよ100時間というイベントが提案されています.4月2日(木)〜5日(日)の4日間に,一般の方に星を観察してもらったり,天文台での観測研究現場を生中継したりするという企画です.
特に4月4日は世界中で観望会を開催する「世界一周観望会」を企画しているそうです.この観望会を行うグループを呼びかけています.開催場所が決まったら世界天文年2009日本委員会ウェブページに申請すると,公認イベントとして登録される可能性があります.そうすると,Webページで観望会イベントとして検索できる様になります.
申請〆切は3月26日正午です.

月周回衛星「かぐや」の成果2009年02月14日 22時15分19秒

日本の月周回衛星「かぐや」が大きな成果を挙げて,アメリカの科学誌Scienceに論文が掲載されました.
  1. 月レーダサウンダーによる月の表側の海の部分の地下構造探査
  2. リレー衛星「おきな」を用いた4ウェイドップラ観測による月の裏側の重力場
  3. レーザ高度計(LALT)によって得られた月の全球形状および極域地形図
  4. 地形カメラによる月の裏側のマグマ噴出活動の長期継続
という4つの成果です.
3番の成果が一番分かりやすいのではと思います.大まかに言えば,月の地形図を高さも含めて高精度で測定したという事です.

またも招待状2009年02月17日 16時28分36秒

またもWho's who in the worldから招待状が来ました.相変わらずしつこいですね.
それよりも別件で,とんでもないところから招待状が来ました.どこからかは招待された日以降に載せる事にします.自然科学系の本業以外の活動が注目された様です.

ルーリン彗星見えるかな?2009年02月19日 09時56分29秒

国立天文台「ルーリン彗星見えるかな?」キャンペーンというイベントを実施しています.
2月24日に最接近するルーリン彗星が,4〜6等の明るさになるだろうという予想がなされており,空の暗いところでは肉眼で見えるのではと考えられています.そこで国立天文台が皆さんに呼びかけて,観察結果を報告してもらおうという企画です.
午前0時くらいに南の空高く見えると考えられていますが,他の星に紛れてしまう可能性があります.特に彗星の尾はコマ(頭の部分)よりも暗いので,観測者が彗星だと気付かない可能性もあります.