今の大学は卒業しにくい?2008年07月21日 12時55分27秒

昨日,気になる新聞記事が出ました.

大学卒業率85%、出にくくなる傾向に…読売が初調査

私の場合,所属した学科の演習で,後にTAとして補助を行ない,さらに後で演習の主担となったため,経年変化を見ています.どちらかというと,「大学が出にくくした」のではなく,「学生が合格ラインに届きにくくなった」という方が正しい様に思います.
必修の講義と対になっている,担当した演習では,

  • その分野の教科書ならたいてい出ている基本問題を出題し,
  • その解答例を全て示し,
  • 定期試験では演習で出題した中から簡単な問題を選んで出題した(もちろん資料持ち込みは不可です)
という,同じ分野の先生方から見たら「甘すぎる!」とお叱りを受けそうな事をやりました.
しかし,この試験の平均点は50点を切りました.この結果を教授に伝えたところ,「それは学生が不勉強である」と呆れる始末でした.
大学が掲げる合格点は60点なので,出席点や普段の演習の評価を加点しましたけど,それにしてもどうかという事態でした.

私が居た頃は留年率は1割に満たなかったと思いますが,その学科の留年率は2割に達すると伺っています.課外活動もいいですが,本業をおろそかにしちゃいけません.
「自分たちはゆとり教育を受けたから,勉強ができないんです」と言う学生がいるそうですが,それを言っちゃあ,おしめえよです.自分の無知は他人のせいにしてはいけません.

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