UK-Japan 2008イベント「デービッド・ミリバンド英外相との対話」その2 ― 2008年07月01日 17時08分46秒
黒川清氏の話でなるほどと思った事が2点あります.
- バーチャルな世界だけではなく,実際に現場を見てみる事が重要だ.
- 世界中で使われる言葉は英語ではない.Broken Englishだ.
- ドイツのミュンヘン
BMW本社とその周辺の繁栄に対して,郊外のダッハウにあるユダヤ人強制収容所の独房跡. - インドのバンガロール(インドのシリコンバレーと呼ばれる都市)
MGロードと呼ばれる繁華街の大通りと下町の一角. - 南アフリカ
ケープタウンのテーブルマウンテンと,その周辺にあるホテル,高級住宅街.その一方で,ダーバン郊外の旧黒人居住区(未だに大勢住んでいます).
(現地の実体験から,2010年の南アフリカでのワールドカップに軽い気持ちで行く事は,非常に危険だと思います.)
後者の,Broken English については,「英語が出来ない奴は人間じゃない」と思うような困った方もたまにいらっしゃいますが,それなりの人ならば丁寧に応対してくれます.意義深い活動をしていれば,言葉の問題にそれほど神経質にならなくていいのではないでしょうか.むしろ,英語はペラペラだけど中身もペラペラな人が国際的なコミュニケーションを取る方が,まずい様に思っています.
こちらにもパネルディスカッションの記事が出ました.
Kiyoshi Kurokawa's Blog: ブレアチームの成果発表
UK-Japan 2008イベント「デービッド・ミリバンド英外相との対話」番外 ― 2008年07月01日 23時10分04秒
参加者の大半は大学生だったようです.このページに出ている写真には私は移っていないようですが,そのうちに英国外務省サイト内YouTubeで公開される映像に,私の質問のところが出るかもしれません.
UK-Japan 2008イベント「デービッド・ミリバンド英外相との対話」その3 ― 2008年07月06日 16時59分14秒
最後の慌ただしい時間に私は一つの質問をしました.
「コミュニティ,コミュニケーションが大切だというお話しの一方で,地球環境の保護も大事だという事です.私は昨年,アフリカで情報格差をなくす会議に出席しました.情報格差をなくすためには膨大な資源やエネルギーがとなると思います.両者をどう進めていけばいいのでしょうか.」
外相は,25年前にいわれた電話の普及を例に出されました.今ではアフリカに居ても,なぜかプレミアリーグのサッカーの監督が解任されたというような情報が伝わっていたりするそうです.携帯電話の普及により,思っていたほどでもなく電話網が普及したということで,政治的主導と技術的革新により,このジレンマはどうにかできるのではというような事でした.
情報格差の解消と地球環境の保護.果たしてそれの両立が可能なのでしょうか.イベント後ももやもやした気持ちで居たところ,National Geographicの2008年7月号が届きました.こちらの付録で『温暖化を生きる』というタイトルの冊子がありました.このままのペースで二酸化炭素の排出が増えると,21世紀末には地球の平均気温が6度上がるという恐ろしい予測がなされております.化石燃料の大量消費から低炭素社会へ如何に移行するかということを,各国の地域での政治的取組,自動車メーカーの工夫とともに,個人で出来る生活法の改善を挙げています.このあたりに,ジレンマの解決策が見えてきそうな気がします.
(海外出張中につき,イベント時のメモ等で確認しておりません.)
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