科学技術関連分野の新しい仕分け人2010年04月11日 16時21分06秒

事業仕分けで,民間人31名が内定しました.ほとんどが前回からの留任ですが,3名新規に加わっています.
科学技術関連分野の新しい仕分け人として,東京大学大学院総合文化研究科の黒田玲子教授が加わりました.生物化学,生物物理学が専門です.以前に研究の解説を読んだ事がありますが,確かに積極的に研究活動を行っている研究者である事は間違いありません.ただ,最先端の研究分野全般について,的確なコメントを出し続ける事が出来るかというと,これはなかなか難しいのではと思います.
前回の事業仕分けで,専門分野では確かに大変な業績をあげている研究者が,他の分野ではトンチンカンな事を言っていると見受けられる例がありました.「超一流の研究者の発言」という事で,他の仕分け人が流されてしまう恐れがあります.変な方向に話が流れていかないかどうか,注目していこうと思います.

研究開発法人は5つ程度に?2010年04月11日 20時12分00秒

本日の毎日新聞の記事から.
枝野行政刷新大臣の講演での発言との事.現在ある研究系の38の独立行政法人を5つ程度に統廃合するということらしいです.別の記事では5〜15程度とも報じられています.
さて,統合するとうまくいくのでしょうか.産業技術総合研究所という独立行政法人があります.沿革を見ますと,2001年に工業技術院のもとにあった16の研究所と,計量教習所を統合しています.昨年の事業仕分けでは
「産総研の研究業務の厳選が必要。」
などという意見が出てきました.「国立研究開発法人(仮称)」なる法人を作った先には,必要性を十分に判断せずにこういう研究プロジェクトを削減するような話が出ないかという点が気になります.