研究費削減2009年10月16日 23時05分08秒

前回のエントリーからだいぶ間隔が空いてしまいました。

さて、今日も研究者の受難のニュースです。
平成22年度科学研究費補助金の新規募集課題の公募停止について
研究者は研究費を用いて研究を遂行します。この研究費のうち、主要な部分を占めるのが文部科学省、およびその傘下にある独立行政法人の日本学術振興会が配分する科学研究費補助金(科研費)です。小さな大学や研究機関の研究者は、所属機関からの研究費は期待できないので、特に大きな割合を占めます。
研究規模によって予算規模が異なりますが、今回は42才以下の傑出した研究者に配分される研究費の募集がなくなりました。「マニフェスト達成」のためだそうです。
ところがこの件、傑出した研究者でなくても影響があるでしょう。目立つところが全削減となりましたが、目立たないところも含めた総額が微減とは限りません。また、傑出した研究者が予算規模の一段下の細目に応募してくると、徐々に下のランクへの雪崩が起きて、もっとも小規模の予算を得て細々と研究をしている方にしわ寄せがいく可能性があります。
日本は科学技術立国としてここまで発展してきたのに、これから日本をどうしていくつもりなのか、政権を握った人たちに伺いたいと思います。

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