ダーウィン展その22008年06月01日 19時15分31秒

大学卒業後,恩師の紹介でイギリス海軍の測量船ビーグル号に乗る事が出来ました.しかしこの乗船には父親は反対だったようで,乗船に至るまでの葛藤があったようです.今回の展示では当時の貴重な手紙も展示されており,どのようにして若いダーウィンが乗船できる様になったかという興味深い面を見る事が出来ます.
ところで,ビーグル号の目的は南アメリカ大陸の海岸線の測量でした.ダーウィンは学者としてではなく,艦長の話し相手という客人としての乗船だったために,あまり規則に縛られずにいたようです.この時にダーウィンはガラパゴス諸島に行くわけですが,南米の花山や地震活動も観察し,記録を残しています.また,艦長が非常に几帳面に記録を残していたが故に,後になって分類が非常に役立ったという点も面白いです.革新的な学者と言えども,万能でない一面を垣間見た様に思います.
ビーグル号は5年かけて世界を一周しています.さすがに最後の方はホームシックになっていたようです.また,この時は分類をする事には強い関心があったものの,進化という考えに至るのはまだ先のようです.
進化論に至るまでには『人口論』という社会学,あるいは鳩や馬の品種改良と行った事にも着目し,新しい理論を確立していきます.確立はしたものの,実際に公表したのはずっと後の事でした.

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