新型インフルエンザの騒動2009年05月22日 22時34分44秒

H5N1型の鳥インフルエンザではなく,H1N1型の新型インフルエンザの感染が連日報道されています.報道を見ていて気の毒に思うのは,発症した高校生が在学している高校の校長が,泣きながらマスコミにお詫びしている場面です.なぜマスコミに対して謝罪しなければならないのでしょう.そしてマスコミは,そうまでして叩く事の出来る権利があるのでしょうか.
数年前にハンセン病について政府がようやく方針を転換しました.ハンセン病については科学的な無知や無理解等で,発症した方は大変痛ましい一生を送る事になりました.ハンセン病のリンク集をご覧になればよく分かると思います.あるいは国立ハンセン病資料館に行けば,いろいろ学べます.
この時,マスコミは政府の方針転換を後押ししたはずです.本の数年前の事なのに,すっかり忘れて今の有様です.これでもしマスコミの関係者が発症したら,彼らはどういう報道をするのか,ちょっと気になるところです.(H1N1型は今のところ弱毒性,季節的なインフルエンザと比べて格段に重症になるわけではなさそうです)
いずれにせよ,科学的な無知,無理解は人々を不幸にしてしまうのではないかと改めて感じ,科学教育の重要性を認識している次第です.