日本初の商用メールマガジンの話(その2)2009年03月23日 17時27分07秒

外部記者のWatcherは,それぞれの分野で特技を持っている人たちが集まりました.専門的な知識,考察能力は素晴らしいのですが,他人に伝える文章を書くという点では,私も含めて苦手な方がいらっしゃいました.
情報提供,記事投稿はメーリングリストを利用して行っていましたが,意図を伝えきれないメールが送信される事がありました.その度に副編集長の山下氏が明快な論理で,時々衝突しながら,よい方向に持っていくようにしていました.他にも優れた編集者がメーリングリストにたびたびメールを投稿する事により,文章の書き方やルールを学んでいくという事になりました.
とはいえ,メールでやり取りしていて意思の疎通ができなくなると,ケンカ腰になったり,最悪の場合は悪口を送る事にもなったりします.そういう事を避けるためや編集部とWatcherの方との意志確認のために,しばしばオフ会が開かれました.「こういうメールを送るのは,どんな人だろう?」と疑問に思う事がしばしばありまして,会って初めてお互いの考えが分かり,意気投合するという事もありました.
正式な創刊は1996年2月1日です.(←日付を訂正しました)創刊から13年になります.当時,私は大学生で卒業研究に取りかかるところでした.Watcher の若手の中には高校生で参加していた方もいたと思います.もちろん大人が舌を巻くような知識,技術を持っていたために,採用されたのです.個々に名前を挙げる事はやめておきますが,その方達は現在では産業界,大学で活躍をされていらっしゃいます.