計算の速いマシンを求めて2009年01月27日 23時44分19秒

大規模シミュレーションとなると,スーパーコンピューターの共同利用申請をする事があります.でも,大勢で時間を分け合って利用するよりは,手近なところで自分の使いたい時に動かす方がいいと思う事がしばしばあります.
かつては研究室で計算機システム構築の担当者になった時に,強硬に主張して旧DECのAlpha21164を導入し,他社のワークステーションに対して圧倒的な処理能力がある事を示しました.そしてAlpha21264を導入して,驚異的な処理能力を示し,シミュレーションを効率よく行える様にしました.ここで処理能力は1GFlopsを超えるかどうかという話でした.
その後,DEC の Compaq による買収,さらに HP による買収があり,Alpha チップの開発は終わりました.最近は専ら,Intel の Pentium4, Xeon→Core2, Xeon と来ています.そろそろ Core i7 を導入するかもしれません.この辺でフルにコアを使えば100GFlopsに届くかというところです.
ところが先日,私どもでちょっと変わったチューニングを行い,15万円ほどのPCで700GFlopsという性能を叩き出しました.これを活用すれば,(メモリやHDDの大容量化は別として)大規模なシミュレーションもお手軽に大学の研究室でこなせそうな気がします.ただ,簡単にスピードを上げるためのチューニングが出来ないのが,悩みどころではあります.