まいど1号、打ち上げへ2009年01月14日 22時26分31秒

人工衛星を打ち上げようとすると,ロケットを利用しなければなりません.ロシアですと,不要になった大陸間弾道弾(ミサイル)の流用などで安く打ち上げられることがありますが,日本では数十〜数百億円かかってしまいます.
ところが最近,画期的な方法が考え出されました.人工衛星を打ち上げるといっても,ロケットの中をびっしり使うわけではありません.そこで,隙間に入るような小さな人工衛星を一緒にロケットに搭載し,安上がりで打ち上げようという事が考えられています.
大阪府東大阪市で「中小企業の技術力を結集して、人工衛星を打ち上げよう」と,2002年12月に東大阪宇宙開発協同組合(Astro Technology SOHLA)という組織が立ち上がりました.そして小型衛星「SOHLA−1」(愛称・まいど1号)が開発されてきました.この計画,人工衛星を打ち上げるのはなかなか大変で時間がかかるかと思いましたが,昨年8月にJAXAの筑波宇宙センターで点検が行われ,今年1月21日に打ち上げられます.
打ち上げは温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)とともに打ち上げられます.「まいど1号」を含めて同時に7個の小型衛星が打ち上げられる予定です.世界的な不況のために暗い世の中ですが,日本の技術者の夢を載せて,ぜひ打ち上げに成功してもらいたいものです.