鹿児島県による2009年皆既日食サイト2008年04月01日 18時24分11秒

鹿児島県による2009年皆既日食サイトが公開されました.
鹿児島県:皆既日食

県内の各市町村の受け入れ態勢の状況が細かく書かれています.今回は離島での観測になるため,勝手に上陸して観測,宿泊というわけにはいきません.ルールは守りましょう.

科学技術の塊が走る!2008年04月04日 22時48分07秒

自然科学の基礎研究も様々な応用がなされると,社会の役に立ちます.ちょっと極端な例ですが,物理や化学の研究を応用した工学,さらにその工学で開発された技術の粋を集めたものの一つがF1マシンです.
UK-JAPAN 2008の公認イベントの一つとして,F1 疾走するデザインというイベントが開催されます.1/100秒を争う世界ではエンジンの性能だけでなく,車体のデザインも重要となります.このデザインに特に着目したのが今回の企画で,2006年にロンドンのデザイン・ミュージアムによって企画されたものの巡回展となっております.

開催の期間,時間,会場は以下の通りです.

iPS細胞に関するシンポジウム2008年04月06日 19時25分55秒

昨年,京大の山中伸弥教授のグループが作成したヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)は,まだ実験段階ではあるものの,ヒトクローン技術の捏造騒動で落ち込んでいた「万能細胞」に対する期待を再び抱かせるものでした.同時にアメリカのグループも発表したため,日本では国を挙げて研究を推進しようとしています.例えばここをご覧になると分かるでしょう.
一方,クローン技術ではクローン羊のドリーの誕生は世界中に衝撃が走りました.ドリーを誕生させたのは,イギリスのイアン・ウィルムット博士率いるグループです.
iPS細胞はガンの発生の可能性が通常の細胞よりも高い事,クローン技術は出生時の体重が重い事や死亡率が高い事という事が,未解決の問題として残っています.まだ技術的に研究すべき事は沢山ありますし,さらには倫理面等から文系の方々も積極的に問題に取り組むべきであると私は考えます.
さて,これらの話題に関して一般向けのシンポジウムがUK-JAPAN 2008の公認イベントとして開催されます.

ちょっと情報のチェックが遅かったかもしれませんが,参加希望者はこちらを御覧下さい.

日英合同セミナー「国際産学官連携の現状と可能性」2008年04月09日 13時13分51秒

2006年11月21日に東京農工大学とイギリスのブライトン大学が国際産学連携協定を締結しました.(締結のリリース(PDF)
こういう締結はその後の成果が重要なのですが,成果および今後の展望について,4月17日にセミナーが開催されます.日英合同セミナー「国際産学官連携の現状と可能性」です. 東京農工大学は名前からして農業が強そうですが,工学系でも非常に強い国立大学です.ブライトン大学は薬学,生物科学などで高い評価を受けているようです.お互いの強みであり,他方には欠けているところを生かす事が,提携の成功のポイントだと思います.果たしてどのような成果が挙がったのでしょうか.
国立大学の法人化以降,それぞれの大学で独自の試みを行う事が勧められています.こういう話が他の大学で参考に出来れば,チャンスに出来るのではと思います.

ヒトiPS細胞を最初に作製したのは?2008年04月11日 11時36分12秒

本日の毎日新聞だけの特ダネです.
ヒトiPS細胞:バイエル薬品先に作成 山中教授抜く
ヒトiPS細胞:関連技術独占も カギ握る特許の行方
日本は1980年代にゲノム解読で先見の明があったのですが, いろいろな事で計画が進められず,欧米に大きく遅れを取ってしまいました.今回のiPS細胞の件は,独立行政法人の科学技術振興機構のバックアップもあり,山中教授たちの成果を発展させようとしています.前の様に,日本の成果が軽視されない様にしないといけません.また,先んじていたとはいえ,今回の報道の研究も日本で挙げた成果ですので,日本に恩恵をもたらす様に知的財産の管理等の面でもしっかりサポートしなければならないと思います.