伝説の和牛が....2010年05月23日 17時52分55秒

宮崎県の口蹄疫の流行は,10年前とは異なり沈静化せず,殺処分とされる家畜が10万頭を超えたとの事です.和牛は子牛の段階で各地に出荷され,そこで時間をかけて肥育され,『**牛』となります.この子牛の有数な生産地として宮崎県が含まれているため,数年間にわたって和牛生産に影響が及びそうです.
サラブレットと同様,牛も数少ない父親から生まれます.宮崎県に,非常に肉質のいい牛が生まれるという事で,22万頭の牛の父親になった伝説の和牛がいます.『安平(やすひら)』です.
詳細は以下の映像を御覧下さい.
MRT宮崎放送 イブニングニュース
今年で21歳.人間で言えば100歳程度なので,既に引退し余生をのんびり送っていました.和牛生産への貢献があまりに顕著なため,等身大の銅像が建てられているという牛です.まるで人間国宝のような扱いです.
ところが,今回の口蹄疫騒動で殺処分が決定してしまいました....既に宮崎県でエース級の活躍をしていた『忠富士(ただふじ)』は殺処分になっているそうです.この被害,どこで留まるのか,そして後々にどのような影響が及ぶのか,予想し難い事態だけに恐ろしいです.