”すばる”が止まる!緊急集会のご案内2009年11月26日 19時46分52秒

アクセスランキング8位!本当にありがとうございます。

さて本日はまず、自然科学研究機構による緊急集会のご案内です。自然科学研究機構は国立天文台核融合科学研究所など、5つの大学共同利用機関から構成されています。
緊急集会の詳細はこちらをご覧ください。
「立花隆 緊急集会 -”すばる”が止まる-」

 すばる望遠鏡などの学術研究の大型プロジェクトは「特別教育研究経費」とい
う予算項目の中で予算措置がされてきましたが、今回の「事業仕分け」で危機を
迎えています。このままでは、日本の科学を支えてきた装置や実験・研究施設等
が動かなくなってしまう可能性があります。そこで、この危機を国民の皆さんに
伝え、理解を求める緊急集会を開催します。皆さん、奮ってご参加ください。

 
           記

日 時:平成21年11月27日(金)18:30より
場 所:東京大学理学部「小柴ホール」
    東京都文京区本郷7-3-1
    http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_25_j.html

出席者:立花  隆 ジャーナリスト
    志村 令郎 自然科学研究機構長
    観山 正見 国立天文台長
    小森 彰夫 核融合科学研究所長
    岡田 清孝 基礎生物学研究所長
    岡田 泰伸 生理学研究所長
    中村 宏樹 分子科学研究所長  他

主  催:大学共同利用機関法人
     自然科学研究機構

問合せ先 事務局総務課総務係
     TEL :  03-5425-2033  
     FAX : 03-5425-2049

11月25日の事業仕分け 精査2009年11月26日 22時57分00秒

11月25日の事業仕分けを少し書きましたが,よくよく読んでみるとかなり問題でした.
国立大学運営費交付金は,プロジェクト経費にかなりケチがついています.科学技術の研究では,薄く広く予算を回しては効果が薄れてしまうものがあります.
大学の先端的取り組みはボロボロです.相変わらず「RA・ポスドクの雇用対策と見られてしまうのは」云々の議論になっています.グローバル30は微妙な問題ではあります.留学生を日本人に比べて優遇しすぎるのではという問題にならなければいいのですけど.
他もいろいろありますがローンを奨学金と呼ぶなといいたいです.現状では貸与しかありませんが,給付奨学金の検討は必要でしょう.
原子力関連予算について,
もともと地層処分は無理。研究もやめるべき。
というトンチンカンな意見が出ています.それではどこに処分するのでしょう.まさか宇宙に放り出すという大暴挙でもしでかすのでしょうか.国際熱核融合実験炉研究開発についても「必要性不明瞭」という意見が出ています.あまりに予習が足らないのではないでしょうか.そもそも日本は唯一の被爆国という事で,原子核反応の話は平和利用でも避けてしまう人がいる核アレルギーの強い国です.それは内閣府の原子力に関する特別世論調査でもある程度分かります.「日本の電力の約3割は原子力発電によって賄われている」という現状を見据え,原子力の利用推進は何が良くて何が問題かをきちんと理解した上で是非を議論すべきではないかと思います.

民主党マニフェストを見てみると2009年11月26日 23時16分11秒

民主党マニフェスト2009には,面白い事が一杯書いてあります.例えば 16ページからの『マニフェスト政策各論』で,
15 全ての人に質の高い教育を提供する
というのがあります.また,
大学生、専門学校生の希望者全員が受けられる奨学金制度を創設します。
と謳っています.学生教育支援機構の奨学金の採択率は年々低下しています.応募しない方,裕福などの理由で採用されない方がだいぶいらっしゃるのですが,ここを見ると,大学生,短大生で利用している人は3.1人に1人です.予算を削減する事はこの比率を下げる事になり,事業仕分けと矛盾していませんか?
他にも,日本経済の成長戦略には
IT、バイオ、ナノテクなど、先端技術の開発・普及を支援します。
と書いています.この一連の事業仕分けでは真逆の方針を取っていませんか?

「マニフェストに書いた事は守らなければならない」 として子ども手当の予算をひねり出そうと事業仕分けをするならば,マニフェストの他のところに書いてある事を犠牲にしていいのでしょうか.大変疑問に思います.

11月27日の事業仕分け2009年11月26日 23時34分41秒

11月27日の事業仕分けを見てみますと,気になるものがありました.
産業技術総合研究所新エネルギー・産業技術総合開発機構の運営費交付金です.いずれも経済産業省傘下の独立行政法人です.
前者は数多くの研究所を統合して出来た研究所で,実に多岐にわたって研究を行っています.後者はエネルギー,環境問題を専門に扱う研究所です.環境問題への関心が高まる現在,その存在意義はますます高まっているといえるでしょう.
ただ,あまりに大所帯であることから,やはり天下った官僚がいる事は避けられないようです.はたしてどういう結果になるのでしょうか.