11月23日の仕分け資料2011年11月22日 20時07分39秒

掲載が遅くなりましたが,11月23日の仕分け資料が公開されました.

提言型政策仕分けの結果から2011年11月22日 20時02分19秒

提言型政策仕分けの11月21日の評価結果を眺めています.
大学教育がどうなるかと思っておりましたが,やはり法科大学院は見直しが妥当との事です.74校,定員5800人も作ってどうしようというのでしょう.そんなに検察官,裁判官の枠が増える訳ではないので,弁護士を激増させるつもりだったのでしょうか.それにしてもこんなに増やしたのでは,相当レベルの低い大学院生が大発生しそうです.
法科大学院に限らず,日本には内容が伴っていない大学,大学院が多い気がします.
科学技術については,提言内容で一つだけ注目に値するものがあります.


科学と技術は分けて考えなければならない。科学(宇宙の起源等)については、ゴールがないので 評価できないし、なじまない。一方科学を利用した技術の方は明確なゴールがあり、期限を切って評価し、やめることも決断すべきだと思う。民間資金は目的と期限が明確な技術開発を中心にし、科学 (基礎研究)の分野は公的資金が不可欠だと思う。

これは大学の理工系の先生でしょうか.よく分かっていらっしゃると思います.それに引き換え,他のコメントは金勘定が第一の印象を強く受けます.

11月22日の仕分け資料2011年11月21日 19時16分36秒

掲載が遅くなりましたが,11月22日の仕分け資料が公開されました.

大学,研究開発の仕分け資料に対するツッコミ2011年11月20日 10時51分41秒

提言型政策仕分けの11月21日の論点別シートで,財務当局提出の資料がツッコミどころだらけです.本当にこの人達は金勘定の事しか考えていないのではと思います.

教育:大学改革の方向性のあり方
  • 日本の大学は世界に通用するのか。
    基準が予算額に対する論文数,論文引用数です.この基準は妥当でしょうか.
  • 日本の大学は多すぎるのか。
    近隣に同じ系統の国立大がある存在意義だそうです.例として,東京大学工学部と東京工業大学と東京農工大学.
  • 大学は人材を育てられるのか。
    大学以前の課程(ゆとり教育)に大いに問題ありかと思いますが....
    自分が卒業した学校に舞い戻ってみて,あまりの学力低下に愕然とする事があります.
  • 大学はどのように改革すべきか。
    一人の専任教員が受け持つ学生数を減らす事.専任教員が申請書作成に時間を取られすぎないようにする事.このあたりが実感ですが,財務当局は統廃合させようとしています.
基礎研究には多様性が必要という事が,財務当局には何も分かっていないのでしょう.

科学技術:研究開発のあり方・実施方法
  • 研究開発は役に立っているのか。
    ここも1論文あたりの研究予算,引用度を拠り所としています.前者はスーパーカミオカンデやすばる望遠鏡(400億円)のような巨大装置を作ると,どうしても高くなります.
  • 民間・産業界との連携が不十分ではないか。
  • 研究開発の施策は誰がどのように決めているのか。
    総合科学技術会議の存在を無視していませんか?
結局のところ,今回も財務省主導の予算削減としか思えません.もし「統廃合」を声高に叫ぶならば,「国税庁と社会保険庁を統合して,徴収を一本化せよ」といいたいところです.システムも人員も大幅に整理できるでしょう.

11月20日,21日の仕分け資料2011年11月20日 10時27分14秒

掲載が遅くなりましたが,11月20日,21日の仕分け資料が公開されました.