提言型政策仕分け(事業仕分け第4弾)のスケジュール2011年11月18日 19時35分29秒

提言型政策仕分け(事業仕分け第4弾)のスケジュールが発表されました.

毎度,初日に開会式,最終日に閉会式をやるあたりから「いかにもパフォーマンス」と感じております.
  • 2011年11月20日
    • ワーキンググループA
      • 9:30-10:00 開会式
      • 10:00-10:10 プレセッション
      • 10:10-11:40 原子力・エネルギー等:原子力関係研究開発
      • 14:00-16:00 原子力・エネルギー等:省エネルギー、再生可能エネルギー利用等の促進方策
      • 16:00-18:00 原子力・エネルギー等:原子力エネルギー等予算のあり方等
    • ワーキンググループB
      • 9:30-10:00 開会式
      • 10:00-11:20 農業:地域での政策推進体制
      • 11:20-12:00 農業:官民の役割分担
      • 12:50-14:00 農業:環境保全への支援
      • 14:00-15:30 農業:農業政策における各種支援総論
      • 15:30-17:00 外交:外交戦略における在外公館の役割
  • 2011年11月21日
    • ワーキンググループA
      • 10:00-12:30 教育:大学改革の方向性のあり方
      • 14:00-16:30 科学技術:研究開発のあり方・実施方法
      • 14:00-16:00 原子力・エネルギー等:省エネルギー、再生可能エネルギー利用等の促進方策
      • 16:00-18:00 原子力・エネルギー等:原子力エネルギー等予算のあり方等
    • ワーキンググループB
      • 9:30-11:00 情報通信:電波行政のあり方(新たな周波数の割当等)
      • 11:00-12:00 情報通信:電波利用料の活用
      • 13:30-15:30 地方財政:地域主権型の地方税財政のあり方
  • 2011年11月22日
    • ワーキンググループA
      • 10:00-11:30 公共事業:中長期的な公共事業のあり方
      • 13:00-15:30 公共事業:災害に強い国土づくり
    • ワーキンググループB
      • 10:00-10:40 社会保障:プレセッション
      • 10:40-12:30 社会保障:医療サービスの機能強化と効率化・重点化
      • 13:30-14:40 社会保障:後発医薬品の使用促進など薬の有効な使用策
      • 14:40-17:00 社会保障:介護サービスの機能強化と効率化・重点化
  • 2011年11月23日
    • ワーキンググループA
      • 13:00-14:30 中小企業:経営支援、商店街活性化支援策
      • 14:30-15:30 中小企業:中小企業支援総論
      • 16:00-17:00 閉会式
    • ワーキンググループB
      • 9:30-10:50 社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)
      • 10:50-12:30 社会保障:生活保護の見直し(生活保護医療の見直し等)
      • 13:00-14:20 社会保障:雇用(雇用政策の効果の検証、雇用保険の運営等)
      • 14:20-16:00 社会保障:持続可能な社会保障制度のあり方
      • 16:00-17:00 閉会式

11月20日,21日の仕分け資料2011年11月20日 10時27分14秒

掲載が遅くなりましたが,11月20日,21日の仕分け資料が公開されました.

大学,研究開発の仕分け資料に対するツッコミ2011年11月20日 10時51分41秒

提言型政策仕分けの11月21日の論点別シートで,財務当局提出の資料がツッコミどころだらけです.本当にこの人達は金勘定の事しか考えていないのではと思います.

教育:大学改革の方向性のあり方
  • 日本の大学は世界に通用するのか。
    基準が予算額に対する論文数,論文引用数です.この基準は妥当でしょうか.
  • 日本の大学は多すぎるのか。
    近隣に同じ系統の国立大がある存在意義だそうです.例として,東京大学工学部と東京工業大学と東京農工大学.
  • 大学は人材を育てられるのか。
    大学以前の課程(ゆとり教育)に大いに問題ありかと思いますが....
    自分が卒業した学校に舞い戻ってみて,あまりの学力低下に愕然とする事があります.
  • 大学はどのように改革すべきか。
    一人の専任教員が受け持つ学生数を減らす事.専任教員が申請書作成に時間を取られすぎないようにする事.このあたりが実感ですが,財務当局は統廃合させようとしています.
基礎研究には多様性が必要という事が,財務当局には何も分かっていないのでしょう.

科学技術:研究開発のあり方・実施方法
  • 研究開発は役に立っているのか。
    ここも1論文あたりの研究予算,引用度を拠り所としています.前者はスーパーカミオカンデやすばる望遠鏡(400億円)のような巨大装置を作ると,どうしても高くなります.
  • 民間・産業界との連携が不十分ではないか。
  • 研究開発の施策は誰がどのように決めているのか。
    総合科学技術会議の存在を無視していませんか?
結局のところ,今回も財務省主導の予算削減としか思えません.もし「統廃合」を声高に叫ぶならば,「国税庁と社会保険庁を統合して,徴収を一本化せよ」といいたいところです.システムも人員も大幅に整理できるでしょう.

11月22日の仕分け資料2011年11月21日 19時16分36秒

掲載が遅くなりましたが,11月22日の仕分け資料が公開されました.

提言型政策仕分けの結果から2011年11月22日 20時02分19秒

提言型政策仕分けの11月21日の評価結果を眺めています.
大学教育がどうなるかと思っておりましたが,やはり法科大学院は見直しが妥当との事です.74校,定員5800人も作ってどうしようというのでしょう.そんなに検察官,裁判官の枠が増える訳ではないので,弁護士を激増させるつもりだったのでしょうか.それにしてもこんなに増やしたのでは,相当レベルの低い大学院生が大発生しそうです.
法科大学院に限らず,日本には内容が伴っていない大学,大学院が多い気がします.
科学技術については,提言内容で一つだけ注目に値するものがあります.


科学と技術は分けて考えなければならない。科学(宇宙の起源等)については、ゴールがないので 評価できないし、なじまない。一方科学を利用した技術の方は明確なゴールがあり、期限を切って評価し、やめることも決断すべきだと思う。民間資金は目的と期限が明確な技術開発を中心にし、科学 (基礎研究)の分野は公的資金が不可欠だと思う。

これは大学の理工系の先生でしょうか.よく分かっていらっしゃると思います.それに引き換え,他のコメントは金勘定が第一の印象を強く受けます.