情報伝達は冷静に判断してから2011年05月05日 22時48分19秒

先ほど,とあるブログでとんでもない情報を見つけました.
どこかのメーリングリストからの転載らしいのですが,福島第一原発から約30km南のところにいた少年が,急性放射線障害で亡くなったという情報です.
この情報は科学的に考えて,かなり疑わしい点がいくつもあります.約30km南で死者が出たとすると,飯館村ではもっと深刻な被害が発生している事でしょう.現地の作業員ならばなおさらです.
明らかにデマです.情報源が「友人の友人」だったり,病院が特定されなかったり,重要なポイントが全て曖昧です.
震災以降,情報が氾濫しています.情報に振り回されず,真偽を見極めて判断する能力が必須になっていると言えるでしょう(ただ,これは急ごしらえでは難しいと思います).
その前に注意しなければいけないのは,真偽不明の情報を拡散した時点で,拡散した人もデマ発信の片棒を担ぐ事になるという事です.内容次第では,違法行為にもなり得ます.十分にご注意ください.