科学技術関連基金の研究課題決定プロセスについての要望提言2011年02月06日 22時24分42秒

2月1日付で応用物理学会,化学会,生化学会,生物化学学会連合,地球惑星科学連合会,物理学会,薬学会の会長が連名で,
科学技術関連基金の研究課題決定プロセスについての要望提言(PDF)
という文書を出しました.
大見出しを拾い上げると,以下の様なものです.
  • 科学技術関連基金の内定・交付スケジュール遅延のないようにする。
  • 審査員、有識者の見解を重視する。
  • 研究課題決定プロセスによらず幅広く多様な科学研究資金を充実する。
研究費の内定,交付が遅れると,研究者全てに関わる深刻な問題です.研究費で雇用される研究員,スタッフが大勢居ます.これらの人たちの生活を直撃してしまうのです.また,事業仕分けでも分かる様に,専門家の意見を聞かず,(必要性を分かっていない人を含めた)人たちが予算を削減しています.研究の遅れを取り戻すには,停滞した時間以上の時間を要することは,今までの歴史(例えば日本の航空産業)を見れば明らかです.
平成23年度予算および関連法案の成立が非常に怪しいところなので,研究者にとっては暫く受難の日々が続くのかも知れません.前官房長官が常々発言していた「まさに文化大革命だ.」といえるような知識層の破壊が徐々に進んでいる気がします.

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