JAXAi とはどんなところ?22010年04月26日 22時18分03秒

JAXAiで展示しているものは,まさに日本が行っている宇宙開発事業そのものです.小惑星のサンプルを取得し地球に帰還するはやぶさや,来月打ち上げられる金星探査機あかつきに関するパネルや映像等の資料が充実しています.中ではいろいろなムービーを見る事が出来るコーナーも用意されています.
圧巻は日本が独自開発したH-IIBロケットの,地上実験で使われたロケットエンジンが実物展示されている事です.液体水素,液体酸素が通るパイプや,燃焼して噴き出すノズル等が丸ごと展示してあるのです.こういうものは博物館で柵の奥に置かれている事が普通なのですが,手でさわれるほどの位置にあります.
しかもこのJAXAiは入場無料なのです.展示に関わっている方と少し話し込んだところ,以前は浜松町のビルの17階にあって,その時は本当に宇宙好きの人しか来なかったけど,ここに移ってからいろいろな人が来るようになったそうです.相模原,調布,筑波のキャンパスは東京近郊に住んでいる人ならば行く事があるかもしれないけど,地方在住者じゃよほどの事がないと行かないでしょう.でもここならば,例えば新幹線の発車までの間に見に来る事だって可能です.驚くべき事に,ほぼ年中無休で20時まで展示しています,博物館だと17時くらいがせいぜいかと思います.
今回の仕分け人の方で,ここを訪れた事がある方はどれだけいらっしゃるのでしょうか.一度見てみたら,何も知らなかった人が宇宙に関心を持つようになる施設だという事がすぐに分かると思います.特に子どもたちに夢を抱かせる施設として大変役立つと思います.前回の仕分けで仕分け人たちは日本科学未来館の予算を縮減しようとして,毛利衛さんに徹底的に反論されて黙ってしまいました.今回の仕分けでも,きちんと意義を説明できれば,『廃止』という結論には至る可能性が下がったのではないかと思います.年1億円の予算と引換の廃止は,今後の影響が大きいのではないでしょうか.

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