期待できそうなOpenCLの日本語テキスト2010年01月18日 23時31分57秒

数値計算の分野では,一昔前はCRAY-1のような「ベクトルコンピューター」がもてはやされました.現在はコストパフォーマンスの面から,PCで使われるようなプロセッサを多数組み合わせる「並列コンピューター」が使われる事が多くなってきました.いずれも,単体のCPUを使う場合に比べ,プログラミングに工夫が必要です.
ここ1,2年は消費電力,コストパフォーマンスの面から,グラフィックチップ等を数値計算に使うGPGPUと呼ばれる技法が注目されています.グラフィックチップのメーカーにより,プログラミングの方法が独自に発展していて,いくつものメーカーのものを使いこなす事が難しい状況でした.現在は様々なプロセッサでプログラミングを行うためのオープンな規格として,OpenCLというものが策定されてきています.
今日は,もうすぐ発売のOpenCLのいいテキストをご紹介.OpenCL入門 - マルチコアCPU・GPUのための並列プログラミング - というものです.著者は,CELLやTeslaといった特殊な(超並列)プロセッサでのコード開発に従事してきたフィックスターズの方たちです.OpenCLのいい日本語のテキストがなかったので,セミナーをたびたび開催している専門家たちが執筆したテキストとなると,非常に期待が持てます.
立ち読みはこちらから出来ます.私はよさそうだと思い,予約注文したところです.

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