天才研究者,それとも....2009年10月04日 20時07分48秒

世の中には凄まじい経歴をお持ちの研究者がいらっしゃる様です.
アニリール・セルカン (Anilir Serkan)博士です.現在,東大大学院の建築学専攻の助教を務めていらっしゃいます.この方の活動はブログで見る事が出来ます.
どう凄いか列挙してみます.
  • イリノイ工科大で建築学の学部卒業.その1年後にイスタンブールの大学で建築学の学部卒業.(学士入学にしても1年で大学卒業?)
  • この一年後にプリンストン大学数学部講師(学士だけで講師?しかも数学?)
  • 2年後に建築学修士修了.
  • この1年後にNASA のプロジェクトリーダー(建築学修士でなぜ?)
  • 上記のリーダー着任の2年後に東大で建築学博士修了
  • すぐにJAXAの講師
  • 現在は東大の助教.その他海外の大学の客員教授など.
さらに宇宙飛行士プログラム修了とか,11次元宇宙理論の提唱とか,いろいろ列挙しています.
私は一応,重力理論の研究室で学位を取得していますが,残念ながら高次元宇宙モデルでこの方の名前を存じ上げません.
「怪しいなぁ」と思ったら,検証ページが出来ていました.
経歴詐称とはいえ,ここまで凄まじいと東大採用時にボロが出そうですが,どうやって採用を決めたのでしょう.不思議です.

世の中にはウィリアム・ジェイムズ・サイディズのように7, 8歳で大学の入試に通り,実際に11歳で入学.16歳で卒業し大学の教壇に立つという無茶苦茶な人も居ます.(無茶苦茶な逸話はリンク先を御覧下さい)
また,フォン・ノイマンのように多方面にわたる天才も居ます.
でも上記の方はかなり怪しいものです.

多才な人といえば,日本にも医学博士(医師),弁護士で,医学部と法科大学院の教授,さらに参議院議員という超人的な人は居ます.この人にはさすがに驚きました.
こういう人に比べれば,私はいくつもの研究分野で業績を修めてきたとはいえ,まだまだでしょう.高校で教壇に立った時に,たまに生徒に「先生はいったい何者ですか?」と聞かれた程度です.