「ガリレオ望遠鏡をあなたの手に」講習会2008年12月09日 13時27分41秒

中学校,高校の先生方にお勧めの情報です.
天文学会のメーリングリストから届きましたが,内容からして多分転載OKでしょう.
世界天文年企画
「ガリレオ望遠鏡をあなたの手に:こどもたちにガリレオの
  驚きを伝えよう --簡単な望遠鏡の組み立てと観測」講習会

望遠鏡を組み立てて月や天体を観察し、ガリレオの驚きと喜びを追体験する
講習会です。

日時:2009年2月7日(土)午後2時から夜7時まで
場所:慶応義塾大学日吉キャンパス (横浜市)
講演:渡部 潤一 准教授 (国立天文台)
写真上映:ガリレオのいた街パドヴァ 加藤万里子(慶應大)
解説:星座早見の作成、観測計画  松本直紀(慶應高校)
実習:各自で望遠鏡を作成して、月などを観測
対象:望遠鏡での観測をしたことのない方(特に小中高校の先生を優先)
定員:50名
参加費: 無料 (望遠鏡キットやガリレオ「星界の報告」などを無料配布)
申込〆切:2009年1月13日。以下のweb をご覧のうえ、必ず往復葉書で。
          http://sunrise.hc.keio.ac.jp/~mariko/galileo09
後援:横浜市教育委員会、世界天文年2009日本委員会

今年は何の年?2008年12月09日 17時51分17秒

ユネスコが2009年は世界天文年と制定しています.ガリレオが望遠鏡を夜空に向けて400年,ダーウィンが生まれて200年という年です.
宇宙の謎は,宇宙そのものの創成は未解決問題ですが,恒星や惑星のできるところは解明されてきました.その次は生命の起源です.これは大変な難問です.宇宙と進化論のつながりは,究極のところは我々の起源は何かという問いでつながっている様に思います.
では2008年はどういう年だったのでしょうか.日本の社会にとっては1858年の日米通商条約締結による日米の結びつき,そして相次ぐヨーロッパ諸国との交流が本格的に始まった年と言えるでしょう.その時から150年を記念して行われているのが,UK-JAPAN2008というイベントです.
ユネスコは何か制定していなかったのか調べてみました.すると,2008年は国際惑星地球年ということが分かりました.しかもこの企画は2007〜2009年の3年間にわたって行われています.かなりスケールの大きい話です.
私が2008年に,UK-JAPAN2008のイベントにちょくちょく参加する一方で,地球や惑星科学に関する講義を週3日も行っていたのはただの偶然だと思いますが,個人的にはちょっと面白い一致だと思いました.

UK-JAPAN 2008 の後2008年12月09日 21時32分26秒

UK-JAPAN 2008の企画がいろいろなされていますが,2009年になった途端にパタッとやめてしまうのはもったいない気がします.そう思って駐日英国大使館のWebサイトを覗いていたら,私のような研究者にもふさわしいページを見つけました.
UK-Japan 2008 日英共同プロジェクト助成金 募集というものです.UK-Japan 2008のページの方がよりよくまとまっています.
芸術・科学技術・クリエイティブ産業における日英のコラボレーション活動を支援するというものです.1プロジェクトに対し150万円を上限に助成.日英の専門知識や創造性の結集で成果が期待されるものならば,申請できると思います.私の専門の理論物理学では....『科学技術』にひとくくりにされてしまうのでしょうか.イギリスにも研究者がいるので,共同研究で成果が大いに見込めるかもしれません.イギリスで物理学といえば,ニュートン,ファラデー,ディラックをはじめとした錚々たる面々が名を連ねています.今も尚,研究が活発な国の一つなのです.